今食べたものが便になるまでには、通常24時間かかります。しかし、何かを食べてすぐに下痢になってしまうことがあります。

食べてすぐに下痢になった場合、直前に食べたものを疑ってしまいますが、必ずしも直前に食べたものが原因であるとは限りません。

いつ食べたものが原因か?というのは、ウイルスや細菌などによって大きく異るため、可能性がいくつも考えられます。

下痢の詳しいメカニズムについて知りたい場合は、こちらも一緒に読んでみてください。

消化不良が原因の下痢

脂っこいものや冷たいものをたくさん食べたり、暴飲暴食、乳糖不耐症なのに牛乳を飲んだりというケースは、消化不良による下痢にあたります。この場合、早くて3時間、平均して6時間くらい前に食べたものが原因となっていることが多いです。

消化不良というのは、胃に負担が掛かっているということです。暴飲暴食や油物は消化しにくく、辛いものなどの刺激物は胃酸分泌を乱れさせます。これにより、満足に消化されないまま、食べたものが腸まで運ばれます。

腸は、栄養や水分を吸収し、便を作るところです。便を固形化させるのも腸なのですが、消化されていない食べ物がそのまま運ばれると、腸の負担が大きくなり、炎症を起こしてしまいます。

すると、腸の働きが弱くなり、便を固めることができず、下痢や軟便になってしまうのです。

冒頭にも書きましたが、食べたものが胃から腸に運ばれ、さらに便となるまでに通常は24時間かかります。日本人は腸が長いので、人によっては2日ほどかかります。

消化不良が起こると、便が固形化されず、通常よりも早いスピードで食べたものが運ばれるので、6時間後ぐらいに下痢として排泄されます。

乳糖不耐症の場合も同じです。牛乳を飲んで数時間後にお腹がゴロゴロ・・・。そしてひどい下痢というのは、牛乳に含まれる乳糖を分解できなかったために、下痢になってしまうのです。

食べてすぐ下痢をするのは?

消化不良の場合、下痢になるまでに少し時間がかかるのが特徴的なのですが、食べてすぐに下痢をする場合もあります。食べて10分後~1時間後にお腹を壊す場合、過敏性腸症候群の可能性が高いです。

食べるとすぐに便意が起こるというのは、実はとても健康的な証拠です。この反応を胃・大腸反射といい、人間の体は胃の中に食べ物や飲み物が入ることで腸がぜん動運動を始め、便意を催す仕組みになっています。

ですが、食べてすぐに下痢になるのは良くありません。栄養がしっかり吸収されませんし、腸内環境も悪化します。

過敏性腸症候群になると、腸が刺激にとても弱くなります。胃・大腸反射にも強く反応し、必要以上にぜん動運動が活発化してしまい、下痢になるのです。

また、脂肪分が多い食べ物にも注意しなければなりません。脂っこい食べ物は、胃・大腸反射を活発にさせる効果があります。食べてすぐに下痢になってしまう場合、できるだけ油物は避けたほうが良いでしょう。

とはいえ、脂肪分を一切食べない生活はほぼ不可能です。下痢のために食事を我慢するのはとてもストレスですし、そのストレスが積み重なって過敏性腸症候群が更に悪化してしまいます。

過敏性腸症候群を改善していくには、下痢の原因となっているストレスを取り除くことと、腸内環境の改善が最優先です。

腸内環境を改善するためには、善玉菌を増やすことです。下痢が続くと善玉菌が減り、悪玉菌が増えるので、余計に下痢しやすくなります。

乳酸菌を積極的にとって、善玉菌を増やしていきましょう。

ウイルスや細菌が原因の下痢

ウイルスや細菌が原因の場合、症状が出るまでの時間が大きく異なります。早いものだと食べてすぐに症状が出ますし、潜伏期間が長いものだと9日間も症状が出ません。

原因 潜伏期間
ノロウイルス 1日~2日
黄色ブドウ球菌 1時間~5時間
 腸炎ビブリオ 8時間~24時間
カンピロバクター 2日~7日
ウェルシュ菌 6時間~18時間
腸管出血性大腸菌(O-157など) 2日~9日
自然毒(フグや毒キノコ) 食べてすぐ~12時間
化学物質(香料、農薬、タバコなど) 食べてすぐ~15時間

このように、食中毒の場合は食べたものが下痢などの症状として現れるまでにかなりの時間を要するものもあります。

暴飲暴食や冷たいものの食べ過ぎによる下痢なら、原因を特定するのも簡単です。しかし、ウイルスや細菌が原因となると、いつ食べたものが原因で下痢になっているのかが分かりづらいです。

1回の下痢では症状が治まらなかったり、水下痢が続く、血便や色がおかしい下痢が出たなど、普通とは違うな?と感じた時は、すぐに医師の診断を受けるようにしてください。

善玉菌を増やして下痢を改善する

慢性的な下痢の主な原因は、ストレスや生活習慣の乱れによって起きた腸内バランスの悪化です。下痢を改善するには、腸内環境の改善が欠かせません。

乳酸菌は善玉菌のエサになり、悪玉菌を抑制します。普段からストレスを感じていたり、通勤や通学途中でゴロゴロ、トイレを探すのが日課になっているという人は、乳酸菌を始めてみましょう。

乳酸菌は毎日続けないと意味がありません。ヨーグルトを買ってもすぐに食べ忘れてしまったり、買い忘れてしまう人はサプリメントがおすすめです。