下痢になった時、一番に気を使いたいのが食べ物です。食べ物は腸と親密な関係にあるため、食べ物の影響をダイレクトに受けます。

下痢の時は特に腸が過敏になっているので、いつも以上にお腹を気遣ってあげましょう。

便と同じ形の料理が良い

基本的な考え方は、「便と同じ状態の物を食べる」です。

例えば、水下痢がひどいならスープのような、固形物がほとんど入っていないもの、軟便ならおかゆといったように、便の形を見て食べ物を調節していくのが昔からの考え方です。

これはとても理にかなっています。水下痢の時は何を食べても腸に刺激になってしまうので、できるだけ食べないのが正解です。スープだけでも辛いなら何も食べなくても構いませんが、水分補給だけは欠かさずに行いましょう。

軟便の時は、大腸の動きが活発だったり、小腸の水分を吸収する働きが悪い証拠です。硬いものや油っこいものがまだ受け付けられない状態なので、できるだけ柔らかくて栄養価の高いものを食べるようにします。

下痢の時におすすめな食べもの

食べ物 メリット
おかゆ 食べやすい
豆腐 タンパク質が豊富で脂質が少ない、湯豆腐がおすすめ
ささみ 豆腐と同じくタンパク質が多く、脂質が少ない
味噌汁 塩分と栄養を補給でき、豆腐との相性も良い
野菜スープ 栄養を摂取でき、消化が良い

おかゆは消化が悪い食べ物!?

おかゆは食べ方に注意しないと下痢が悪化する可能性があります。

みなさんは、お腹を壊した時、とりあえず柔らかいからという理由でおかゆを食べていませんか?なんとなく、消化に良いと思っていませんか?

実は、おかゆは消化に良い食べ物ではありません。

その理由は咀嚼回数です。おかゆを食べる時はほとんど噛まなくなるので、唾液が十分に分泌されず、消化酵素が働きません。おかゆがそのまま胃の中に入るので、普通のお米を食べるのとなんら変わらないのです。

同じ理由でうどんも消化しにくいと言えます。クタクタになるまで煮たうどんは柔らかいので食べやすいですが、その分噛まなくなるので、消化のしやすさはほとんど変わりません。

ですから、うどんやおかゆを食べるときはしっかり噛むようにしてください。どれだけ柔らかくしても、きちんと消化するにはしっかり咀嚼する必要があります。

絶対に避けるべきなのは油

下痢の時、絶対に避けるべきは油分です。油は消化しにくく、腸の中に留まり続けます。油は腸を刺激し、胃や小腸、大腸の動きを活発化させます。

胃は素早く食べ物を小腸に送り、小腸は十分に水分を吸収しないまま大腸に消化物を送ります。そして大腸は消化物を固形化させないまま排出しようとします。これが下痢の仕組みです。

油は数ある食品の中でも腸への刺激が強く、下痢が酷くなりやすいので、お腹を壊しているときはできるだけ避けましょう。

また、お弁当はどうしても油が多くなりがちですので、お腹にやさしいおかずを心がけるようにしてください。

不溶性食物繊維もできるだけ避けたほうが良い

ごぼうやたけのこ、トウモロコシなどに多く含まれる不溶性食物繊維は、下痢の時に食べないほうが良いものです。

不溶性食物繊維は水を吸うと大きく膨らみます。これが便と混ざることで便の量が増え、腸を刺激してしまいます。

腸を刺激すれば、ぜん動運動が活発化し、下痢が悪化しますので、不溶性食物繊維は避け、摂るなら水溶性食物繊維にしましょう。

軟便が続くのは食べ物が悪い可能性

下痢が治りつつあるけど軟便が続いたり、普段から下痢気味だが最近軟便が続くという場合、食べ物が影響している可能性があります。

油っこいものや糖分が多いものは、腸に負担がかかります。「腸に負担がかかる」とは、消化に時間がかかっている状態です。油っこいものや糖分が多いものはなかなか分解できないため、腸がいつも以上に頑張ってしまうのです。

こういったものを多く食べていると、腸が常に働き続けているために疲れてしまい、働きが悪くなります。すると、便が固まらず軟便になったり、未消化物が増えて下痢になったりします。

下痢が完全に治らず、固形と下痢の間の柔らかい便が続く時は、普段の食事を見なおしてみましょう。

また、腸内細菌のバランスが乱れているのも関係しています。普段から暴飲暴食をしていたり、ストレスで下痢になったりしていませんか?

普段から下痢しやすい体質の人は、腸内のバランスが乱れ、善玉菌が働きにくくなっています。善玉菌が少ないと、慢性的な下痢に悩まされたり、少しの刺激で下痢をしたりします。

そうならないためには、食物繊維の摂取と乳酸菌の摂取が欠かせません。特に乳酸菌は不足している人がほとんどです。乳酸菌は善玉菌のエサになりますので、たくさん摂るようにしましょう。

善玉菌を増やして下痢を改善する

慢性的な下痢の主な原因は、ストレスや生活習慣の乱れによって起きた腸内バランスの悪化です。下痢を改善するには、腸内環境の改善が欠かせません。

乳酸菌は善玉菌のエサになり、悪玉菌を抑制します。普段からストレスを感じていたり、通勤や通学途中でゴロゴロ、トイレを探すのが日課になっているという人は、乳酸菌を始めてみましょう。

乳酸菌は毎日続けないと意味がありません。ヨーグルトを買ってもすぐに食べ忘れてしまったり、買い忘れてしまう人はサプリメントがおすすめです。