ウイルス性の下痢や細菌性の下痢は、人から人へとうつることがあります。 食中毒で有名なO157や、感染力の強いノロウイルス、ロタウイルスは特に集団感染を起こしやすいので、注意しなければなりません。

感染性胃腸炎の感染経路

感染性胃腸炎(食中毒、ウイルス性胃腸炎)は、人から人へと感染する場合と、食べ物が原因で感染する2つの経路があります。

うつりやすいのは、やはり人から人への感染です。ウイルスに感染した人の嘔吐物や便を処理した後、しっかりと手を洗わずにものを食べたりすることでうつります。

また、ノロウイルスなどの感染力が強いウイルスの場合、ゴム手袋とマスクを着用しないといけません。これを怠ってしまうと、しっかりと手を洗ったつもりでも感染してしまいます。

接触感染

便や嘔吐物は、目にみえないほど細かく飛び散っています。手袋を着用していないと、爪の隙間など洗いにくい場所にウイルスが付着してしまうので、感染する可能性も高くなります。

また、よくあるのが、パソコンやドアノブからの感染です。 嘔吐物や便の処理したあと、軽く手を洗っただけで済ませてしまい、その後に携帯電話を触ったり、パソコンを触ることでキーボードにウイルスが付着、そこから家族全員に感染するといったことがよく起こるのです。

また、赤ちゃんや子供の下痢にも注意しましょう。ウイルス性胃腸炎の子のオムツ替えで、大人が感染してしまうこともあります。

飛沫感染(空気感染)

息を吸っただけで感染することもあります。

嘔吐物に含まれたウイルスが細かいホコリや塵と一緒に舞い上がり、空気中に漂うため、近くで呼吸すると感染します。

嘔吐物が乾くとさらに飛散しやすくなるので、乾く前にしっかりと処理しなければなりません。

ノロウイルスで嘔吐した部屋で掃除機をかけたりするのも良くないです。ホコリが舞うので、色々なところにウイルスが運ばれ、食べ物や衣服に付着し、知らない内にウイルスを体内に入れてしまいます。

お風呂もうつる原因になる

ウイルスや細菌は、お風呂でもうつります

感染性胃腸炎になった人の肛門には、原因となるウイルスや細菌が付着しています。 しっかり洗ってから湯船に浸からないと、お風呂の中で菌が繁殖し、その後に入った家族などが感染してしまいます。

お風呂のお湯の温度では細菌はほとんど死なず、むしろ繁殖してしまいます。湯気を吸って感染してしまうこともあるため、感染性の胃腸炎にかかってしまったら、お風呂に入る順番を一番最後にするのが安全です。

ポリオワクチンで下痢に

子供が受けるワクチンのひとつにポリオワクチンがあります。ポリオワクチンには生ワクチンと不活化ワクチンがありますが、生ワクチンが原因で、下痢になってしまうことがあります。

生ワクチンとは、病原性がないポリオウイルスを口から摂取(経口摂取)することで免疫を作るのですが、摂取してから1ヶ月以上の間、便からポリオウイルスが排泄され続けます。

このとき、便を処理する親がポリオに感染してしまうことが極稀にあります。 ポリオウイルスといってもかなり弱められているものですので、普通は感染しないのですが、免疫力が弱い方だったりすると、症状が出てしまうことがあるのです。

ただ、現在は生ワクチンは行われず、不活化ワクチンに切り替わっているため、感染の心配はまずありません。

うつりやすい菌とうつりにくい菌

ウイルスの中でも感染力が強いものというのは、発症菌数が少なく、どんな環境でも生き抜いていけるものです。ノロウイルスが爆発的に流行る理由もそのためです。

例えば、人から人へはほとんどうつらないと言われているサルモネラは、発症に必要な菌の数が10万~100万個です。一方、ノロウイルスは10個~100個ぐらいの菌があれば感染してしまいます。

また、カンピロバクターも100個前後で感染してしまうため、非常に感染力が強いように感じますが、実は乾燥にとても弱いため、空気中ではすぐに死んでしまいます。ですから、人から人へは感染しにくいのです。

では、ノロウイルスはというと、湿気のあるところでも、乾燥しているところでも生きられますし、熱や消毒用のアルコールにも強いです。

このように、菌やウイルスでも大きな違いがあり、感染しやすいものと感染しにくいものがあります。

家族が下痢になって対応しなければならない時、感染性の強いものだと、自分まで下痢や嘔吐に悩まされる可能性があります。ただの下痢とは思わずに、ゴム手袋を二重にしたり、マスクをして、初期対応をしっかり行うようにしましょう。

善玉菌を増やして下痢を改善する

慢性的な下痢の主な原因は、ストレスや生活習慣の乱れによって起きた腸内バランスの悪化です。下痢を改善するには、腸内環境の改善が欠かせません。

乳酸菌は善玉菌のエサになり、悪玉菌を抑制します。普段からストレスを感じていたり、通勤や通学途中でゴロゴロ、トイレを探すのが日課になっているという人は、乳酸菌を始めてみましょう。

乳酸菌は毎日続けないと意味がありません。ヨーグルトを買ってもすぐに食べ忘れてしまったり、買い忘れてしまう人はサプリメントがおすすめです。