海外旅行で下痢をすることを旅行者下痢症といいます。海外に行くと、約2割~5割の人が下痢をすると言われていて、発展途上国の場合、7割~8割まで増えます。

海外で下痢になる原因

非細菌性

  • 食べ物
  • 環境の変化

海外だとミネラルウォーターを購入することが多くなりますが、海外のミネラルウォーターはほとんどが硬水です。硬水だとミネラルがたくさん含まれているため下痢になりやすく、味にもクセがあります。

日本からミネラルウォーターを持ち込む人もいます。荷物に余裕があるなら検討してみても良いでしょう。

香辛料や油が原因となる下痢も多いです。現地の食べ物には、慣れないスパイスが入っていたり、酸化した油が使われていたりします。

疲れや環境の変化で自律神経が乱れ、腸の動きも乱れると下痢になります。特に時差の影響が強く、何日間も下痢に悩まされる場合もあります。

細菌性

途上国で起こりやすいのが細菌性の下痢です。汚れた食べ物や腐敗した食べ物、ウイルスや細菌が付着した食べ物を口にすると、数時間で発熱や腹痛、頭痛とともに下痢が起こります。

カンピロバクターや病原性大腸菌が多く、激しい水下痢の症状が現れます。血の混じった便が出た場合はすぐに病院へ。

下痢になったら水分補給

下痢になったら真っ先にするべきは水分補給です。スポーツドリンクや経口補水液を使うと良いですが、手に入らない時は塩と砂糖を混ぜたものを飲むようにしましょう。

下痢で一番怖いのは脱水症状です。下痢そのもので死亡することはありませんが、下痢によって脱水症状が進み、死亡してしまうことがあります。

脱水症状を止めるという意味では下痢止めが有効ですが、細菌を体内に留めてしまうので飲んではいけません。ウイルスが体内に留まり、症状が長引いたり悪化します。

海外で下痢にならないために

  • 手は常に清潔に
  • 水道水は飲まない
  • 屋台や露店は避ける
  • 抗菌ウェットティッシュを常備する
  • 生ものは避ける

水道水は飲まない

今や当たり前となっていますが、海外のほとんどの国では水道水をそのまま飲むことができません。飲める国もありますが、10~15カ国ぐらいです。

また、現地で売られている飲み物にも注意したほうが良いです。できれば缶詰や瓶詰めになっている飲み物を選ぶようにしましょう。

屋台や露店は避ける

衛生管理が心配な屋台や露店は下痢を引き起こす可能性が高いです。トイレに行って手を洗わずに調理していたり、長時間外に出しっぱなしの材料を使ったものは細菌が繁殖しています。

できるだけホテルのレストランを利用し、旅行客が多いお店を選ぶようにしましょう。

生ものは避ける

生ものは細菌が繁殖しやすいので、熱処理されていないサラダや生魚、生肉は避けたほうが無難です。

見落としがちなのがアイスクリームです。アイスも同じように細菌が繁殖しやすいので、下痢が心配なら避けたほうが良いでしょう。

抗菌薬が有効

旅行者下痢で多いのが食べ物による細菌感染なので、抗菌薬(抗生物質)の服用が有効です。ただし、個人の判断で服用すると症状が悪化するので、事前に病院でしっかり説明を受けておくようにしましょう。

また、途中で服用をやめると、最近話題になった耐性菌(抗生物質が効かない細菌)のリスクもありますので、服用の方法にも注意しなければなりません。

整腸剤で下痢を予防する

抗生物質にはリスクが伴うため、できるだけ服用は避けたいものです。整腸剤などの乳酸菌製剤はリスク無く飲めるので、海外旅行の際には持っておくと良いものです。

乳酸菌は飲み過ぎたからといって症状が出るものではありませんし、腸の調子を整えるには欠かせないものです。ビオフェルミンなどの整腸剤は、細菌性の腸炎の予防になるのはもちろん、全ての腸炎に有効ということで推奨されています。

旅行前からしっかり飲んでおき、旅行の際にも持ち歩くのをオススメします。同じ乳酸菌としてサプリメントなどでも構いません。

善玉菌を増やして下痢を改善する

慢性的な下痢の主な原因は、ストレスや生活習慣の乱れによって起きた腸内バランスの悪化です。下痢を改善するには、腸内環境の改善が欠かせません。

乳酸菌は善玉菌のエサになり、悪玉菌を抑制します。普段からストレスを感じていたり、通勤や通学途中でゴロゴロ、トイレを探すのが日課になっているという人は、乳酸菌を始めてみましょう。

乳酸菌は毎日続けないと意味がありません。ヨーグルトを買ってもすぐに食べ忘れてしまったり、買い忘れてしまう人はサプリメントがおすすめです。