辛いものを食べてひどい下痢をしたことがある人も多いと思いますが、辛味の強い食べ物は下痢を誘発します。香辛料(カプサイシン)が交感神経を刺激し、腸のぜん動運動が活発化して下痢が起きます。

辛い料理などを食べると汗が沢山出ます。少しなら代謝が良くなるので身体にも良いのですが、食べ過ぎると下痢だけでなく消化器官にダメージを与えるので注意しましょう。

辛いものは胃や腸を荒らす

激辛料理を食べると、口の中や胃が痛くなったり、次の日にトイレで用を足すと肛門が痛くなったりしますが、これは刺激が強い証拠です。腸には痛覚が無いので痛みを感じることはありませんが、同じようにダメージを受けています。

香辛料で胃が荒らされると消化不良を起こし、下痢になることがあります。同じように腸が荒らされても下痢になりますし、大腸がんなどの病気の原因になるとも言われています。

また、辛いものを食べて排便すると肛門が痛くなるのもカプサイシンなどの辛味成分の作用です。カプサイシンは消化吸収されないので、便としてそのまま排出されます。

肛門の粘膜は刺激に弱いため、香辛料の刺激で傷つきやすく、痔の原因になることもあります。同時に下痢が起こるとさらにその確率は高くなります。

食べ続ければ慣れる?

辛いものは食べ続ければ慣れると言われていますが、人によってバラバラです。すぐに慣れる人もいれば、ずっと慣れずに下痢になってしまう人もいます。

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私の友人が仕事で韓国に滞在していたのですが、1ヶ月ほどで慣れて下痢しなくなったと言っていました。それまでは毎日のように下痢していたようです。

辛味に慣れるのは味に慣れたからではなく、痛みに慣れるからです。自律神経が辛味に慣れることで刺激と感じなくなり、下痢の症状も少しずつ減っていくことが多いです。

ただし、だからといって刺激に強くなるわけではありません。前述したように、辛いものの摂り過ぎは粘膜を荒らすため、胃がんや大腸がんの原因になることを忘れないようにしましょう。

辛いものをたくさん食べる韓国は、大腸がんの人口が最も多い国だそうです。辛いものを食べれば痛覚には慣れますが、言い方を変えればマヒしているだけですので、できるだけ避けたほうが良いでしょう。

食べ方に注意

辛いものを食べると自然と水分を摂る量も多くなりますが、これが原因で下痢をしていることもあります。

食事中に水を飲み過ぎると胃液が薄まり、消化不良を起こしてしまうことがあります。また、腸内に入る水の量が増えると、腸が水分を吸収しきれなくなり、便の水分量が増えて軟便や下痢になります。

香辛料と一緒に摂ることが多い乳製品も見落としがちです。辛味を抑えるためにヨーグルトや牛乳が混ざっている料理がありますが、乳糖不耐症の人の場合、料理に入っている乳製品が原因で下痢をすることもあります。

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辛い料理以外でも下痢をすることは多々ありますが、腸が弱ければ弱いほど料理の刺激にも弱くなります。腸内環境を整えて強くすることで、下痢をする確率も下げることができます。

善玉菌を増やして下痢を改善する

慢性的な下痢の主な原因は、ストレスや生活習慣の乱れによって起きた腸内バランスの悪化です。下痢を改善するには、腸内環境の改善が欠かせません。

乳酸菌は善玉菌のエサになり、悪玉菌を抑制します。普段からストレスを感じていたり、通勤や通学途中でゴロゴロ、トイレを探すのが日課になっているという人は、乳酸菌を始めてみましょう。

乳酸菌は毎日続けないと意味がありません。ヨーグルトを買ってもすぐに食べ忘れてしまったり、買い忘れてしまう人はサプリメントがおすすめです。