食事を摂ってすぐに便意が来るのは正常な反応です。胃に食べ物が入ると腸が反応して動き出し、トイレに行きたくなります。これは人間の体の機能のひとつで、胃・大腸反射といい、健康な証拠です。

しかし、過敏性腸症候群だと、胃・大腸反射に反応しすぎて下痢になってしまうことがあります。腸のぜん動運動が激しくなり、便の形ができあがる前に肛門まで運ばれ、下痢として出てきてしまいます。

満腹まで食べると下痢をする場合も同じように、過敏性腸症候群が深く関わっていて、胃・大腸反射の影響を強く受けていると考えられます。

満腹まで食べると下痢をする原因

  • 意識しすぎ
  • ストレス
  • 腸への刺激

意識し過ぎとストレス

胃・大腸反射の影響を強く受ける原因のひとつに、意識のしすぎやストレスが考えられます。食べるとトイレに行きたくなるのは普通のことだと書きましたが、それが原因でトラウマになるようなことがあると、食後の便意がストレスになり、下痢を起こしてしまいます。

「お腹いっぱいまで食べるといつもトイレに行きたくなるんだよなぁ」というように、食後の便意を意識しすぎてしまい、それがストレスになって腸が過敏に反応、下痢になるというケースもよくあります。

満腹まで食べて下痢になった経験を1度でもしてしまうと、それがトラウマになります。トラウマになると余計にトイレのことを気にしてしまい、「満腹にならないようにしよう」「腹八分目にしないと下痢になっちゃう」と考えるようになるはずです。

こうやってトイレのことばかり考えていると、それがストレスとなって下痢を引き起こすため、できるだけ考えないようにするのが良いでしょう。

腸への刺激

通常、腸内にある消化物や未消化物は、ゆっくり進んでいきます。しかし、満腹まで食べると腸が活発に動いてしまい、進むスピードが速くなります。腸内にある食べ物が速く進むようになると、水分がしっかりと吸収されないため、ゆるい便や下痢になります。

健康な人であれば下痢になるほど酷くはなりません。食べ過ぎて翌日に下痢をしてしまうこともありますが、頻繁に起こることはなく、たまに食べ過ぎでお腹を壊してしまう程度です。

満腹まで食べると必ず下痢をしてしまうという場合は、過敏性腸症候群の可能性が高いです。腸が刺激を受けやすい状態なので、満腹になっただけで腸が激しく動き、下痢になったり、腹痛が起こったりします。

下痢をしないでお腹いっぱい食べるには

お腹いっぱいまで食べると下痢をするから控えめにしている人も多いと思いますが、それでは根本的な解決にはなりません。「もっと食べたいのに食べられない」という状態はストレスになりますし、体に蓄積されて下痢の原因になっている可能性もあります。

  • トイレのことを気にし過ぎない
  • 一気に食べ過ぎない
  • 腸を鍛える(重要)

トイレのことを気にし過ぎると、腸が反応してしまうので、できるだけ考えないようにしましょう。

それから、短時間でたくさん食べると腸への刺激も大きくなりやすいので、しっかり噛みながらゆっくり食べるようにしてください。腸への刺激を弱くしてあげることで、下痢になりにくくなります。

最も需要なのが腸を鍛えることです。腸が強い状態というのは、腸内細菌のバランスが保たれている状態のことです。過敏性腸症候群や、毎日のようにストレスを受けている人、不健康な生活を送っている人は、腸内細菌のバランスが乱れていて、悪玉菌が多くなっています。

悪玉菌を減らし、善玉菌を増やすには、乳酸菌の摂取が必要不可欠です。実は、乳酸菌は毎日摂取するのが望ましいのですが、ほとんどの人はできていません。毎日継続しないと乳酸菌の効果は現れないというのは実証済みですので、まずは毎日の乳酸菌摂取を心がけてみてください。

善玉菌を増やして下痢を改善する

慢性的な下痢の主な原因は、ストレスや生活習慣の乱れによって起きた腸内バランスの悪化です。下痢を改善するには、腸内環境の改善が欠かせません。

乳酸菌は善玉菌のエサになり、悪玉菌を抑制します。普段からストレスを感じていたり、通勤や通学途中でゴロゴロ、トイレを探すのが日課になっているという人は、乳酸菌を始めてみましょう。

乳酸菌は毎日続けないと意味がありません。ヨーグルトを買ってもすぐに食べ忘れてしまったり、買い忘れてしまう人はサプリメントがおすすめです。