運動不足で起こるのは便秘だけではありません。運動不足で下痢が続くこともあります。下痢と便秘は真逆の状態のように感じるかもしれませんが、実は原因はほとんど同じで、腸の動きの悪化によるものです。

運動不足で腸の動きが悪化する

運動不足で下痢になるのは、言い換えれば休みすぎて下痢になっている状態です。

人間の身体は活動中には消化などが行われず、リラックスしている時に行われるようになっています。通常はこの時に適度な便を作ってくれるのですが、リラックスしすぎていると腸が動きすぎて下痢になることがあります。

仕事や対人関係などのネガティブなストレスは身体にとって害で下痢の原因になるのですが、良いストレスは必要です。言い換えれば刺激のようなもので、適度に身体を刺激して自律神経を適切な状態に保たないと、お腹の調子も悪くなります。

運動は身体にとって良いストレスです。運動することで自律神経が交感神経に傾くため、腸の働きも適切なものになります。運動しなくなると身体が常に休まった状態になり、消化器官を司る副交感神経が優位になり、腸が常に動いて便がゆるい状態で肛門まで運ばれてしまいます。

対人や仕事のストレスでも下痢になる

運動は良いストレスと書きましたが、対人や仕事関係で嫌なことが合った時にも下痢になることがあります。これも同じストレスで、交感神経を優位にします。

「それなら、運動しない人はストレスを受け続ければ良いのでは?」と思うかもしれませんが、それは間違いです。ネガティブなストレスは過度に交感神経を優位にするため、かえって下痢を悪化させます。

運動は身体に程よい刺激を与えてくれるため、交感神経と副交感神経のバランスを整えてくれます。しかし、ネガティブなストレスはバランスを整えるどころか、今度は交感神経の方に振り切ってしまうため、交感神経優位の状態が続きます。

すると、副交感神経優位の時とは正反対で、常に身体が緊張した状態になり、腸の動きが悪くなって便秘や下痢が起こるようになります。

血行の悪化

運動不足で起こりやすいのが血行の悪化です。これも下痢を引き起こす原因のひとつです。

体を動かす機会が減ると、血の巡りが悪くなり、お腹が冷えやすくなります。冷えは胃腸の働きを低下させるので、できるだけ温めるようにしましょう。

また、デスクワークが多い方は特に注意しましょう。同じ体制をキープすると腸の動きが悪くなってしまうので、少しでも良いので耐性を変えて、腸が圧迫されないようにしてください。

運動不足はストレスにも弱くなる

運動不足は直接下痢を引き起こすこともありますが、ストレスによる下痢にも弱くなる傾向があります。

シーソーをイメージしてみてください。片方が地面に着いている状態で、片方が浮いている状態。浮いている方を急に重くすると、地面に着いていた方は思いっきり飛んでしまいますよね。

自律神経でも同じようなことが起こります。極度に副交感神経が優位だったところに強いストレスを受けると、交感神経側に急激に傾くため、ストレスによる影響も強く受けます。

これを毎日繰り返すと、少しずつ自律神経の動きがおかしくなり、リラックスしている時に便意が来なくて便秘になったり、通勤や通学などの活動時間中に便意が来て下痢になったりします。これが自律神経が乱れている状態です。

「普段からストレスに弱く、ちょっとの刺激で下痢をする」という方は、普段からしっかり運動していますか?腸の動きが悪くなると腸内環境も悪化して、善玉菌が減り、さらに下痢しやすくなってしまうので、毎日適度な運動を心がけましょう。

 

善玉菌を増やして下痢を改善する

慢性的な下痢の主な原因は、ストレスや生活習慣の乱れによって起きた腸内バランスの悪化です。下痢を改善するには、腸内環境の改善が欠かせません。

乳酸菌は善玉菌のエサになり、悪玉菌を抑制します。普段からストレスを感じていたり、通勤や通学途中でゴロゴロ、トイレを探すのが日課になっているという人は、乳酸菌を始めてみましょう。

乳酸菌は毎日続けないと意味がありません。ヨーグルトを買ってもすぐに食べ忘れてしまったり、買い忘れてしまう人はサプリメントがおすすめです。