男性は下痢しやすく、女性は便秘をしやすいという噂を聞いたことがある人は多いと思います。実際、女性は便秘に悩まされているイメージが強く、男性はお腹が弱いイメージが強いです。

男性も女性も便秘や下痢に悩まされることはありますが、やはり両者では差があり、男性の方が下痢をしやすく、女性のほうが便秘をしやすいことが分かっています。

1.ストレスを感じる扁桃体の違い

最も大きな下痢の原因はストレスです。強いストレスを感じたり、慢性的なストレスを感じると腸が反応し、下痢になります。

男女間で下痢になる人の量に差があるのは、脳にある扁桃体の違いがあります。

ストレスを感じると、脳の扁桃体という部分が活発になるのですが、この扁桃体は脳の左右に存在しています。

ストレスを感じた時の扁桃体の動きに男女間で違いがあり、下痢になりやすくなるのです。

女性の場合

女性の場合、ストレスを感じると、扁桃体の左側が活発になります。脳の左側に存在する扁桃体は、主に体の内側をコントロールする部分と繋がっていて、感情的になります。

そのため、ストレスを発散するときには、女友達と長時間お喋りをして愚痴り合いたくなるのです。

このお友達と長時間お喋りをするというのはストレス発散にかなり効果的で、下痢になりにくい理由にも繋がっています。

友達と遊んだり、話したりすることは、ストレスを緩和する「オキシトシン」と「セロトニン」を増やします。オキシトシンはふれあいや思いやりで増え、セロトニンは笑ったり感動したりすると増えます。

休日は友達と長時間お話する、帰宅してから長時間電話をするなどの行為を女性が好むのはこのためです。

このように、女性は日頃から効果的なストレス発散を行っているため、下痢に悩まされることが少ないのです。

男性の場合

一方、男性はというと、ストレスを受けることで、扁桃体の右側が活発になります。右側の部分は体の外側をコントロールする部分と繋がっていて、怒りの感情に繋がりやすく、体を動かしたくなります

イライラして物に当たったり、無性に叫びたくなるのはこのためです。また、独りになりたがります。他人と関わりたくない、独りでゆっくり過ごしたいと思うのも、扁桃体の違いによるものです。

ストレスが発散しづらい

男性の場合、ストレスが溜まると、独りになりたがるため、ストレス発散が非常に難しくなります。他人と関わることで増える「オキシトシン」がなかなか分泌されないので、ストレスが緩和されにくいのです。

また、男性ホルモンのテストステロンは、オキシトシンの働きを弱める効果があります。テストステロンは相手を警戒するホルモンなので、相手を信用し、ふれあうことで増えるオキシトシンとは対極の関係にあるのです。

ですから、周囲に相談したくてもできない、友達と遊んでも本気で楽しむことができないなど、ストレスが発散しにくいのです。

運動したくでもできない

また、体を動かすのが難しいのも理由のひとつです。毎日仕事で忙しく、なかなか運動する時間も取れないでしょう。休日は疲れて1日中寝てしまったり、家でゴロゴロすることが多いと思います。

男性の場合は運動してストレスを発散するのが効果的なのですが、面倒だったり、疲れていたりしてなかなかできないことが多いため、ストレスが発散できず、どんどん蓄積されていくのです。

2.女性ホルモン「エストロゲン」の量の違い

男性は女性に比べてストレスに弱いです。その理由のひとつに、エストロゲンというホルモンの違いがあります。

エストロゲンは、ストレスを受けた時の脳へのダメージを弱める働きがあるため、ストレス社会においてとても大きな存在です。

しかしこのエストロゲンは女性ホルモンなので、元々男性には少なく、女性には多く存在しています。ですから、男性の方がストレスを受けた時のダメージが大きく、蓄積されやすいのです。

ただ、エストロゲンは、ストレスを感じると海馬に記憶する働きもあります。エストロゲンが多い女性は、自分にとって嫌なことが起こるといつまでも覚えており、エストロゲンが少ない男性は忘れやすいです。

些細な事で喧嘩したりしたことを、女性がいつまでもしつこく言うのはこのためです。男性からすると「いつまでも昔のことでグチグチうるさいな」と思うかもしれませんが、しょうがないことなので、大目に見てあげましょう。

とはいえ、こうやってグチグチ言うことも女性にとってはストレス発散に繋がっていて、男性にはストレスとなって蓄積されていきますので、ちょっと不公平ですよね。

3.食べ物や食べ方の違い

男性は女性に比べて筋肉量が多く、腸の動きも活発なため、女性よりも便秘しにくいという特徴がありますが、この肉体の差が下痢に悩まされる原因に繋がります。

女性に比べて筋肉量が多いということは、基礎代謝量も多いということ。食べる量も全然違います。基本的に、男性は女性よりも食べる量が多いため、胃腸にかける負担が大きいです。

また、野菜が少なく肉が多いというのも下痢になる原因のひとつです。女性は日常的にダイエットや健康志向で野菜を多く摂ったり、フルーツを多く摂る傾向があります。

一方男性はというと、野菜よりも肉を食べ、フルーツなんか全く食べないという人が多いでしょう。消化に時間がかかる肉をたくさん食べる割に野菜を食べないので、下痢になりやすいのです。

さらに、お酒も下痢になりやすい食品のひとつです。会社の飲み会や付き合い、寝る前の一杯、晩酌など、男性はお酒を呑む機会が多いため、下痢になりやすいです。

どう考えても男性の方が下痢になりやすい

このように、色々な視点から考えてみると、男性の方が女性よりも圧倒的に下痢になりやすいです。自業自得な部分も多いですが、仕方がないとしか言えない部分もあります。

毎日の仕事のストレスがあり、休日もゆっくり休めない、お酒が唯一の楽しみで、野菜よりも肉を食べる。こんな生活を続けていれば、腸内環境もかなり悪化していて、慢性的な下痢になる可能性も非常に高いです。

体の機能的にもストレスに弱いわけですから、過敏性腸症候群の下痢型に男性が多いのも頷けます。

慢性的な下痢を治すには、日々のストレスや食生活を改善するのも大事ですが、同時に腸内環境を正していく必要があります。

下痢が続くと腸が荒れ、さらに下痢になりやすくなるという悪循環になるので、意識的に乳酸菌を摂取して、善玉菌を増やしていきましょう。

善玉菌を増やして下痢を改善する

慢性的な下痢の主な原因は、ストレスや生活習慣の乱れによって起きた腸内バランスの悪化です。下痢を改善するには、腸内環境の改善が欠かせません。

乳酸菌は善玉菌のエサになり、悪玉菌を抑制します。普段からストレスを感じていたり、通勤や通学途中でゴロゴロ、トイレを探すのが日課になっているという人は、乳酸菌を始めてみましょう。

乳酸菌は毎日続けないと意味がありません。ヨーグルトを買ってもすぐに食べ忘れてしまったり、買い忘れてしまう人はサプリメントがおすすめです。